小ネタ 職場に流れるビートルズ(笑)

 今の職場は窓口での来客応対がメイン。僕は適宜窓口にも出ますが基本的にはバックヤード仕事がメイン。一応「監督」業務があるんですが、まあそれはそれとして(笑)、オフィスというよりもカウンターがメインのレイアウトの奥でパソコンをいじったり集計をしたりしています。
 で、そのカウンターなんですが、一番端に小さなスピーカーが置いてあります。ちょっと奥まったところにミニコンポ(本当に小さい)があって、そこでCDをかけて音を出せるようになっています。なんでも僕の前々任者がクラシック愛好家で、カウンターの雰囲気作りのために置いたんだとか。その人や今のスタッフが持ち寄ったCDが時おり低いボリュームで流れています。ちょっと覗いてみたら、明るめのクラシックやイージーリスニング系のCD、それにボッケリーニとかカラヤン前奏曲集とかがカゴに入っていました。何を流すかはその時の窓口スタッフの好みのようです。
 そうなれば当然僕もちょっとは絡みたい(笑)。とはいえ着任したばかりなのでいきなり我を通すわけにもいかず、というか他に忙しかったので特に注意もせず、エクセルいじりながら時々耳に入ってくるドビュッシーの「アラベスク」やリストの「愛の夢」(をリチャード・クレイダーマンが弾いたもの)とかを聞き流していました。
 今日もそんな感じで、自分の机で作業をしているとき、低音の弦の音でなにかの旋律が聞こえてきました。で、頭より先に身体が反応(笑)!「Can’t Buy Me Love」だ!え、なんで!?それとなく(窓口業務の様子見のふりをしてw)カウンターのところに行ったら、ありました、CD。「ベルリンフィルの12人のチェリスト」が弾くビートルズ(笑)。
 これ、実は持っています。正直にいうとこのCDに僕は特別な感銘を受けず、棚のこやしになっていますが。僕としては特にどうということもない作品です。だけれども、職場で聴くとちょっと話が違う(笑)。まさかこんなところでビートルズに巡り会えるなんて。僕はわりとはっきり仕事とプライベートを分けるので、仕事中はあまり音楽スイッチは入っていないんですが、これはキマした。というか不意を突かれたというところかな?あまりに予想外だったので、この際ベルリンフィルの12人でも気持ちが動かされたと(笑)。
 一度耳に入ってしまうともう止まらない。ボリュームは小さいしボーカルはないし、厳密にいえば演奏も僕の好みではないんですが、それでもビートルズが自分の職場に流れているという状況になんともいえない気持ちになってしまいました。スタッフはまさか僕は密かにこんな感動をしていたなんて気づかなかったでしょうね。でもホント、とても嬉しかったです。
 明日は土曜出勤。僕は他のスタッフよりもちょっと早く出るシフトになっています。なのでちょっと思案しています。なにかCD持参して行こうかなあ?職場の雰囲気からしてあまりフリーキーなものはダメだけど、ビートルズならいいかなあ?リリー・クラウスモーツアルトヘブラーの「フランス組曲」あたりが妥当かな?それともルグランの作品集とか?後期のウエスモンゴメリーなんてもしかしてピッタリかも?ああ、なんだか休日出勤が楽しくなってきましたよ(笑)。