普段聴かない「名作」たち
今日は仕事でした。シフト制なので特に突発というものではなかったんですが。一昨日と昨日は別件でほぼまる2日職場を空けており、どうなっているかと不安もありましたが、ちゃんとしていました。まあ僕がいないくらいではビクともしないかな?僕の不在中、スタッフさん達が自主的にいろいろ(本来僕がやることも)立ち回ってくれたと聞いて、柄にもなく感動してしまいました。おかげで今日は(土曜にしては)忙しかったのに、気持ちよく仕事が出来ました。いつもこうだといいなあ。それは自分の心がけ次第かな?
ところで今日は行き帰りや帰宅後、思い立ってふだんあまり聴かない音楽を聴きました。まあ全部ロックですが(笑)。今日聴いたのはフランク・マリノ&マホガニーラッシュ、J・ガイルズ・バンド、フォガットの各々ライヴ盤、それからジェイムズ・ギャングとジョー・ウォルシュなど。
持っているくらいですから聴いたことはあるし嫌いでもないんですが、こういうアーチストって、熱心なファン以外の人にはあんまり聴かれていないですよね(特に最近は)。ロックの歴史や「名盤100選」なんて特集でもあまり取り上げられないものです。僕もふだんはスルーしている感じです。
でも、ふと気が向いて聴いてみたら、どれもとてもよかったです。図らずもハードロック系ばかりですが、それぞれに味があり、決してルーティンな音ではない。特にジェイムズ・ギャングとジョー・ウォルシュやマホガニーなどは、時代の影響か(どれも70年代の作品)、どことなくプログレッシブな香りがします。ロック論壇では徒花的な評価のプログレですが、こうして(ある意味最も影響を受けなさそうな)アメリカン・ハードロック系の音楽にも影響を及ぼしているのかも、と考えながら聴くと、音楽を聴くうえでの「思いこみ」から解放されるような気分です。
フォガットはもともと由緒正しいブルースのルーツを持ったバンドですが、今日聴いたライヴ盤では実に明るくコマーシャルな演奏です。ものすごくキッスに似ている演奏もあって、そういう影響の流れがあったのかも、と感じます。J・ガイルズははじけまくったムードも最高の「あるべきロック・エンタテインメント」な名作です。例の「クラスのアイドルが雑誌で脱いじゃった」のヒット後の収録なので会場も盛り上がっていますが、音楽自体は正統派の「R&Bが大好きな白人によるロックンロール」で、レトロなジャケットデザインも含めて高揚感満点です。
こうした作品を続けて聴いていると、ロックという分野の、大衆音楽としての領域はとてつもなく広く、影響を及ぼし合う範囲も広いんだなと思います。ロック史を揺るがす大名作ではないかも知れませんが、どれを聴いても「ロックは素晴らしい」と実感できるものばかりでした。やたらたくさん持っているCDですが、こうして「気づかないけど実は素晴らしい作品」もけっこうあるのかも知れません。しばらく新譜を買うのは控えて、自分の持ち物を点検してみようかな(苦笑)?
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ところでもう一言だけ。
フォガットのライヴアルバムのある曲で、例のあのリフが始まるものがあります。かつてヤードバーズがやっていて、エアロスミスがカヴァーし、シーナ&ザ・ロケッツも演奏していた、あれです。昔から不思議なんですが、あのリフって、著作権どうなっているんでしょうね?