星に願いを(ビートルズ二題噺 そしてリンゴの誕生日)

 ニール・ヤングのコンサートに、ポール・マッカートニーが飛び入りで出演したそうです。一緒に「A Day In The Life」を歌ったとのこと。東京ヒルトンさんのブログに紹介されていました(こちらです。動画も観られます)。実にいいです。飛び入りのポールもノリノリですが、主役のニールもものすごい。レスポールの弦を全部切っちゃうなんて、半端な入り込み方ではないです。2人とももう60代なんだから、もう少し枯れてもいいのに、大変なものです。ここ数年のベテランミュージシャンを観ていると思うんですが、ロックという表現はもうすっかり「永遠のフリーク」になったんですね。年齢がどうとか、スタイルがどうとかとは関係のない、新しい価値観で見ないとわからない不思議な魅力をたたえています。
 一昨日の新聞に「アレン・クラインさん死去」という記事が掲載されていました。あの有名な「ビートルズ最終期」マネージャーです(ポールだけ違ったのはファンには有名な話)。あれ?この人「アラン・クレイン」じゃなかったっけ?表記変わった?僕の勘違いかな?新聞記事ではビートルズのマネージャーだったこと、ストーンズのマネージャーもやって、金銭的にこじれたことなどが書かれていました。ロックファンにはとにかく「悪名高い」人でしたが、実際どうだったんでしょうね?ロックミュージシャンの話だけ信じていると、とにかくマネージメントは悪人、レコード会社は金の亡者ということになってしまいますが、僕もさすがにこの年齢になると「そんなわけないだろう」くらいの感想にはなってきます。上に「ロックは新しい価値観で見ないと」と書きましたが、黎明期の業界を支えた人材という意味では、もしかすると今後再評価の日がくるのかも知れません。ご冥福を祈ります。
 今日7月7日は、我らがリンゴ・スターの誕生日ですね。なんともう69歳です。でも最近、というかここ数年のリンゴの活躍は、ファンとしては本当に嬉しいです。このブログでも何回も書いていますが、90年代以後、いやもしかすると21世紀に入ってからが、リンゴの全盛期かもしれません。それくらい充実しています。以前取り上げた中山康樹氏の著書「ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか」でもリンゴは高く評価されていました。あの親しみやすいキャラクターではなく、音楽家として評価されているというところがファンとしては嬉しいです。昨年の「もうサインしないぞ宣言」での、予想外の騒ぎ(失礼!)は、図らずもリンゴの巨大さを改めて思い知る契機となりました。時の流れとともに、リンゴが(そしてジョージもですが)相応しい評顔を勝ち取りつつあるようですね。
 今日は七夕。願い事をしてみましょうか。リンゴがいつまでも元気で、素晴らしい活躍をしてくれますように。そしてまた日本に来てくれますように。ハッピーバースデイ、リンゴ!待ってますよ!!

Live at Soundstage (W/Dvd) (Bril) (Jewl)

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