小ネタ ビートルズ・リマスター祭り継続中

 なんだか更新の間が空いてしまいました。例によって体調不良です。とはいっても大したことなくて、単に風邪気味だっただけですが。今の職場はシフト制なので簡単に休暇が取れないため、売薬を服用しつつ出勤しました。この時期咳き込んでいると「この人新型?」とか疑われそうでちょっと自意識過剰でした。おかげさまで快方に向かい、連休は元気でいられそうです。明日は仕事だけど(苦笑)。
 で、先週からずっと聴いています、ビートルズ。実にいい。楽しいです。いわゆる「今まで聞こえてこなかった音が聞こえる」という部分も多いですが、例えば「今までただごちゃっと塊で聞こえていたジョンのギターがちゃんと『コードを弾いている』感じになった」とか「ボーカルが前に出てきてくれたので、メンバーの歌唱力がよくわかる」とか、そういう部分に感動しています。リマスタリングしてみるもんですね。
 ところで、今回のリマスタリング盤で(現在までのところ)一番嬉しかったことをひとつ。それは「From Me To You」です。
 なぜこの曲か?この曲、今まで出ていたCD(赤盤と「Past Masters Vol.1」)では、イントロにハーモニカが入っているのですが、ずっと以前、僕が生まれて初めて購入したビートルズのLP「Oldies」には、ハーモニカが入っていないものが収録されていたのです。演奏そのものは同じものだったので、本当に軽いミックス違いなんですけれど、最初に聴いたのが「入っていない」バージョンだったので、それに馴染んでしまった僕には、CD時代の「入っている」バージョンはずと違和感があったのです。それが今回、ついに「入っていない」バージョン復活です!いやあ嬉しい、本当に嬉しい。全然大勢に影響がないものなんですが、個人的にはものすごく嬉しいと(笑)。
 逆に違和感を持っていて、CD時代に聴けなくなっていたものが復活した例もあり、例えばモノラルの「I’m Only Sleeping」の中間ぐらいに聞こえる逆回転ギターの音です。1分25秒過ぎからしばらく、イギリスオリジナル準拠の音源には入っていないフレーズが聞こえます。僕はこれ、アメリカ盤の「Yesterday & Today」アナログ(入手したのが80年代半ば過ぎですから、そのくらいの時期のプレスでしょう。特に珍しくもないもの)で初めて聴いてビックリしたことがあるんですが、こっちは逆にその前に日本盤LP「Revolver」聴いていたし、その後出たCDも「入っていない」バージョンだったので、いつしか記憶の片隅に追いやられていたのです。それが今回、モノラルボックスを聴いていて、再会しちゃいました(笑)。これもなにか、今になってみるとちょっと嬉しかったりします(笑)。そうか、モノラルだとああいうフレーズが入っていたのか。
 でも、今これを書いていて思い出しましたが、「Yesterday & Today」アナログってステレオじゃなかったかなあ?あれ、どうなってるんだ?元々モノラルミックスがあり、それとは別にステレオミックスする際に「アナログミックスを忠実に再現した」ものと「ちょっと手を加えた」ものができて、前者のマスターテープがアメリカに渡り「Yesterday & Today」用に使用されて、後者がイギリスで「Revolver」ステレオ盤用に使用された、ということなんでしょうか?今アナログをすぐに再生できないので確かめられないや。うーん、また泥沼かな(笑)?
 僕は今のところわりとイージーな環境での鑑賞なので(家族もいるし、仕事もしているのでスピーカの前に正座して聴いたりできないんです)、もっといろいろな発見をしている人がいらっしゃるかと思います。そういう発見を持ち寄り、今までの謎が解けたり、新たな疑問が生じたり、さらにビートルズ研究が進むんでしょうね。なんだか奥深いというか、底なしだというか、つくづく奥深いものだと思います、ビートルズ
 実は僕、ステレオは全部聴いたんですが、モノラルはまだ「Sgt.Pepper」の途中までしか聴けていません。モノとステレオの違いがとても多いという「ホワイトアルバム」はまだ聴いていません。だからこれからもっと「おおっ!」と思うんでしょうね(一応モノラルの「Sgt.Pepper」と「ホワイト・アルバム」は聴いたことありますが)。仕事のおかげで「5連休」ではない僕ですが、せっかくの休日、ゆっくりビートルズ聴き直してみようと思います。