200万枚と聞いて「面白い」2連発(笑)

 200万枚!
 昨日あたりから「ビートルズのリマスター盤の総売上が200万枚を越えた!」というニュースが入ってきました。いやあ嬉しい、本当に嬉しい。そして少し面白い(笑)。
 面白いその1。報道や世間のムードは「ふだんCDを買わない団塊の世代が購入して云々」となっていますが、これについては僕は真剣に反論(?)したいです。購入のボリュームゾーン年齢は高めだと思いますが、実際にはすべての世代が購入したに違いありません。でないとこの200万枚という数字は出てこないでしょう。アルバム単体で10万枚以上のセールスがあったわけですから。ビートルズはすでに「ある世代のシンボル」ではなく、普遍的な存在なのです。
 ビートルズだけではありません。20世紀は大衆音楽が「記録され・大規模に流通し始めた」時代ですが、そのなかのいくつかは、もう(地域的・時間的)ローカルではありえず、本流として堂々と流れているのです。その流れの最も鮮明なものが我らがビートルズであると、そう思います。僕自身リバイバルファンとは言ってもすでに40代後半。そうそう「僕より年長の人達」ばかりで盛り上がれるものではありません(数値的・量的な意味でね)。そして後段に書きますが、僕と同世代もしくは上にあたるファンの方で、「まだ買っていない」という声も聞きます。そういうところから眺めても、今回のメガセールズは、音楽ファンの潜在的な「本当にいいもの」ニーズを掘り起こせた企画だと思います。ほんとよ。
 面白いその2。意外に多かったんですよ、「買っていない」という方。僕の身近だけかな?熱心なファン、僕よりずっとお思い入れがあってかつ「すぐには飛びつかなかった」方が。つい先日、たくさんのファンのみなさんとお目にかかる機会があったんですが、けっこう「まだ1枚も買ってない」という方が多くて意外でした。みなさんとっくに購入していると思っていたのに。まあ「これから買います」「1枚ずつ買うので」という声もありましたが。
 面白かったのは「もう全部知っているし、アナログと87年バージョンのCD持ってますから(あわてて買わないです)」という人も多かったこと。なるほど、さすが年季の入ったファンは違う。そう、考えてみれば「全部知っています」よね(笑)。僕もそうです。僕はいろいろ焦ってしまいボックス2つとも入手しましたが、もっと余裕を持って接してらっしゃるファンも多いんですね。そういうのも、なんだかいいです。
 200万枚売れ、その一方で「ゆっくり買うよ」というファンもいる。いいなあ。正しい「ものの売れ方」ですね。ちゃんとしたものが売れ、自分の買い方で買うことが出来るというのは、実に健康的だと思います。さすがビートルズ、あっぱれ。これでモノラルボックスが限定でなかったらいうことないのに(苦笑)。

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