小ネタ 娘と歌うRCの名曲

 娘のドレミも4歳3ヶ月ほどになりました。おかげさまで大きな事故も病気もなく元気に育っています。両親共働きなので1日保育園で過ごし、家族と触れあうのは帰宅したからなんですが、夜は夕食後しばらく僕と遊んでいます。ほとんどは他愛もないおしゃべりや、「コチョコチョして!」とせがまれてくすぐってやるという(大きな声で笑うので、戸建てで良かったと思います)「知育ってなんだっけ?」みたいなものですが、父子ともヘラヘラ楽しんでいます(たまにギターとカスタネットのでたらめ合奏などもやりますね。これも別に情操教育とかそういうものではなく、要するに手近にそういう楽器があったというだけなんですが)。
 で、最近2人でハマッっているのが、ある歌を歌って盛り上がるというものなんですが、この歌というのがRCサクセションの名曲「スローバラード」なのです。なぜ「スローバラード」なのか、なぜそんなことになったのか、そしてなぜこんなに2人ハマッたのかもう分からないのですが、このところ毎晩歌っています(つらつら思い出すに、発端は僕が口ずさんでいたのをドレミが「それなんのうた?」と訊いてきたことだと思います)。歌うといってもそんなにちゃんと進行するわけではなく、「昨日はクルマの中で寝た/あの娘と手をつないで」のあたりまでを繰り返すのです。そして2人で大笑い。
 どうもドレミは「クルマの中で寝た」という言葉が面白いらしいです。僕が清志郎さんのような節回しで歌うと(あくまで主観です。ファンのみなさん怒らないでね)ドレミもマネをして「きぃ〜の〜おは〜、くるまのぉ〜、なかで、ねた」と歌って嬉しそうに笑います。で、また僕が歌うと今度は声を合わせて一緒に歌います。そして親子で笑うという、なんというか、こんな遊びでいいのかなあとちょっと不安にもなるんですが、ドレミは喜んでくれているし、止めることもないかと思って、さっきもやってしまいました。
 もちろんこの曲は日本のロックを代表する名曲です。粗末な扱いが許されるものではありません。それはわかっています。でもなんとなく、娘の喜んでいる顔を見たら、清志郎さんも許してくれるんじゃないかなあと、勝手ながら思っています。実際に1回だけ本当の「スローバラード」を聴かせてみたところ、笑ったりふざけたりせず、神妙な顔つきで聴いていました。「本当はこういう歌なんだよ。パパは大好きなんだ」と言ったところ、大仰に頷いて「うん、わかった!」と答えてくれましたが、本当にわかったのかな(苦笑)?いや、理解したわけはないでしょうが、なにかちょっとでもドレミの気持ちに引っかかるものがあるのなら、清志郎さんのファンとしては嬉しいですね。そんなわけで、ビートルズザ・フー、そしてRCと、ドレミは順調に「主義者の娘」路線を歩いているようです。将来恨まれたらどうしよう(笑)?

シングル・マン

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