ゲーム業界のみなさま、お願いします!

 Wii買いました。クリスマスプレゼントとして。「誰に」かというと、夫婦でお互いにです(笑)。半額ずつ出して1台買いました。ちょっと前から「欲しいねえ」と話していたんですが、クリスマスも近づいて来ましたのでそれを機会に。まだ開封していません。それはクリスマス以後のお楽しみ。ちなみに一緒に買ったゲームは「Wiiミュージック」(笑)。あんまりRPGとかシューティング興味ないし、「マリオ」は売り切れだったし。プレステ、サターン、プレステ2まで持っていながら、ゲームソフトは数えるほど、最近は育児や仕事でゲームをやる時間なんてまったくない、プレステ2はすっかり「DVD再生機」だし、他のゲーム機も片付けてしまっているというのに、なぜまたWii買ったのか?
 というところでいきなり話しが飛びますが、先日購入したポールのライヴ「Good Evening New York City」、とてもよかったです。このところずっとポールはツアーごと、大規模コンサートごとになんらかのコンテンツを発表しているので、だんだんありがたみというか感激が薄れていたんですが(ぜいたくな言いぐさですね)、これはよかったです、というか、「やっぱりこれもよかった」です。ポールらしいサービス精神に富んだ素晴らしいステージ。容貌はけっこう「年齢相応」な感じでしたが、身体のキレもよく、もちろん声も楽器もいつものとおり。「Day Tripper」や「Helter Skelter」まで演奏する充実ぶり。ビリー・ジョエルまで飛び入りして盛り上げてくれます。リンダ、ジョージ、そしてジョンに曲を捧げ(「Here Today」では感極まったような声で歌っていました)、「Let Me Roll It」エンディングではジミ・ヘンドリクスの「Foxy Lady」まで登場、会場ゆかりの「I’m Down」まで披露する全開っぷり。ファイアーマンも演ってます。いやあ、文句なし。さすが我らがサー・ポール・マッカートニーです。
 ちなみに僕が購入したのは日本盤、CD2枚とDVDがセットになったものでした。以前も書きましたが、こういう形態にも時代を感じます。オヤジの物言いになってしまいますが、コンサートの模様をほぼ完全に見られる映像までついているなんて、本当にいい時代になったものです。僕ぐらいの年齢のロックファンだと、なにかというと「ロックは昔の方が云々」となってしまい勝ちですが、こういう部分に関しては、完全に「現代バンザイ!」ですね。
 で、そのDVD、もちろん楽しみながら観ていたんですが、そこにちょっと気になる映像が。曲はご存知「Got To Get You Into My Life」。演奏はいつものとおり安定したもの。欲をいえばリッケンバッカーのベースを使って欲しかったですが、まあそれは置いといて。この曲の演奏中、バックのヴィジョンに映像が映されるのですが、それが、CGのビートルズなのです。「おっ」と思ってよく見てみたんですが、これ、もしかしてあの「Rock Band」の映像じゃないかなあ?
 ファンの方には有名ですが、今年の9月9日、そう、あの「ビートルズリマスター発売日」と同時に欧米で発売されたゲームが「Rock Band」なのです。内容はというと、ビートルズの曲に合わせてコントローラーでテンポをとっていくという、よくある音楽ゲームなんですが、作り込みがすごいこと、映像が美しく精巧なこと、楽器を模した特別なコントローラーまで発売されること、実際にポールやリンゴまで登場してプロモーションしたことなどから、大きな注目を集めたものなのです。その映像が、実際にポールのコンサートで(収録日から考えるとゲームの発売前)使用されたということは、このゲームがいかにポールに気に入られているかを示していると考えられます。実際に海外では、ゲームのアワードを獲得したというニュースも聞こえてきました。そんなすごいゲームなんだ、ファンならぜひやってみたいよね。僕ももちろんやってみたいです。ところが。
 出ないのです、日本語版。あちらではWiiX-Box用に出ているこのゲーム、なんと現在のところ日本版の発売が未定なのです。しかもゲーム機とそのソフトに関しては国ごとの互換性が完全ではなく、外国版を購入しても日本製のハードではプレイできないかも知れないらしいのです。X-Boxのことはよく知らないのですが、Wiiに関しては「国内ハードでは海外版ソフトは動かない」らしいです。
 最初に僕はWiiを買ったと書きました。僕はX-Boxにあまり魅力を感じないのでこの選択は納得しています。そしてこの時期にWiiを購入した理由の何番目かに「Rock Band」をやりたいという気持ちがあったことも事実です。ファンだもの、当然ですよね。しかも日本には熱心なビートルズファンがたくさんいる。なのになぜか日本版はリリース未定。そりゃないでしょ、と思ってしまうのです。もしもこのゲームがあの9月9日に発売されていたら、話題性だけでもかなりの数が売れて、ちゃんとヒットしたと思います。コントローラーとのコンプリートセットなんて出したら飛びつく「大人」は多かったと思いますよ。そう、潜在的需要はあるはずなんです。僕みたいにハード買っちゃう慌て者もいるくらいですから(笑)。ゲーム関係者のみなさま、もしこれをお読みでしたらぜひ、真剣にご検討ください。絶対間違いなく売れますよ。タワーレコードとかと提携すれば確実です。今一番可処分財産持っているのは一般のゲームファンではないです。新市場開拓の意味からもよろしくお願いします!その日が来ることを信じて、それまで「Wiiミュージック」で辛抱(?)していますから、本当、よろしくお願いいたします!

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