冬の夜・妻子の居ぬ間にビートルズ三昧(笑)

 最近、ビートルズ関連の書籍を2冊購入しました。
 1冊は「ザ・ビートルズ全曲バイブル」(大人のロック編 フロムビー責任編集 日経BP)、先日コメントをくださったどうぷさんがご自身のブログで紹介されていたものです。なかなか面白い本でした。バイオグラフィ、ディスコグラフィ的な部分は小ボリュームに抑え、曲の解説(というか、分析)を主体にしています。レコーディング環境の変化により章を区切り、録音された順番に曲を羅列していく手法はなかなかユニーク。パソコンにより波形の解析まで行い、細かいバージョン違いや聞こえ方の差などを(わりとあっさりですが)調べているところも「新しい」と思います。個人的には録音順に並んでいるのはちょっと違和感ありましたし(曲を探すとき、無意識に「アルバムの曲順」で探してしまいます)、PCによる解析も、ちょっと食い足りないという感じでしたが、前者はこの本の趣旨ですからこれでいいと思うし、後者については今後の同様の研究を導くという位置づけになるのではと考えています。文章は読みやすく、楽器の定位を絵で表したものなども面白く新しかったです(ポールの「Press To Play」が元祖かな?)。
 そしてもう1冊は、「ザ・ビートルズ・リマスターCDガイド」(レコード・コレクターズ別冊)も買いました。こちらは「レコード・コレクターズ」本誌でも今回のリマスターについて記事を書いていた森山直明氏の著作で、タイトルどおりの分析本ですが、こちらは主に「ステレオとモノラル、従来の音源と今回のもの」の違いを主体に述べられています(僕が以前疑問に思っていてブログにも書いた「I’m Only Sleeping」の逆回転ギターの違いは、全部で4つもバージョンがあるらしいです)。随所に著者の主観的な言葉が入りますが、それがまた面白い(ビートルズファンの琴線に触れるようなものが多い)ので、ただ客観的な事実だけを書いているような本よりもずっと「著者自身の言葉を読んでいる」という感じで面白いです。なにより判型が小さいというところが最大のメリット(?)。「バイブル」も面白い本でしたが、なにしろ大きくと厚くて重いので、通勤に持ち運びして電車の中で読めない(笑)。ここ数日はもっぱら「ガイド」をカバンに入れ、行き帰りiPodでリマスター盤聴きながら読んでいます。
 ところでこれを書いている今夜、いつもならば妻とドレミはもう寝ていて、音楽を聴くにも低いボリュームでこっそりという感じなんですが、今はご近所迷惑にならない範囲で大きな音を出しています。何故か?どれは妻とドレミがいないから(笑)。今日は妻の実家にお泊まりで、ここにはいないのです。実に非謹慎ですが、やったー!遅くまで音楽流していても怒られないぞ!というわけで、少し前からずっとかけっぱなしです。ナニを?もちろんビートルズです(笑)。
 リマスター盤が出た直後は毎日毎日聴きまくっていたビートルズ。さすがにここ1ヶ月ほどはそこそこの頻度でしか聴いていませんでしたが、上述の2冊の本に刺激されて、再燃です(笑)。ボックス2つと本2冊を床に置き、順番に。今日はモノラルを1枚目からスタートし、今「Help!」まで来ました。ミックス違いも多く、けっこうはっきりわかるものもあるので楽しいです。23時を過ぎたのでボリュームは低めですが、いつもに比べたら大きな音。いやあ、楽しい楽しい。僕はお酒を飲まないのですが、さっき飲んだ咳止めのせいかちょっとフワフワした気分で、ほどよくトリップ(?)したような気分で音楽に満たされています。
 今日は仕事だったし、咳も止まらないのでさっさと寝たほうがいいんですが、なんだか楽しくて止められません。このまま「Let It Be」まで突っ走ろうかな?明日は休みだし、家族はいないし(笑)。というわけで、妻子のいない家で、僕はいい気分です(笑)。

ザ・ビートルズ全曲バイブル 公式録音全213曲完全ガイド

ザ・ビートルズ全曲バイブル 公式録音全213曲完全ガイド