小ネタ クリスマスの恥ずかしい思い出(笑)

 僕は妻と、約20年前に知り合い(ポールのコンサート観た1ヶ月後くらい)、その後1年くらいしてつきあいが始まり、16年前に結婚しました。今日はふと、つきあいだして(事実上)最初のクリスマスのことを思い出したのでそのことを。
 そのイヴは、まあご多分に漏れずデートの約束をしていました。僕は当時非常に忙しい所属にいて、そのころも連日残業続き、「彼女」へのクリスマスプレゼントも用意していませんでした。さすがにこれではまずかろうと思い、当日の昼休み、職場近くの宝飾店に行き、手頃な品を物色、ペンダントをひとつ購入しました(大した価格じゃないですよ、当時は20代で給料も安かったし)。プレゼント用にラッピングしてもらい準備完了、仕事帰りに待ち合わせ、楽しく食事(予約とかとらなかったので、本当にごく普通の食事。よく振られなかったよ。妻は今でもあまり金をかけたりムードを演出した「定型イベント」に興味を示しません。僕の妻らしいかな)。
 食事も終わり、なんとなくおしゃべりしながらそれなりにムードのある場所(港の夜景がきれいな場所)に行き、そこでペンダントが入った小箱を渡しました。直前まで「忙しくてプレゼントを買う時間がない」と言い続けていたので彼女もそんなものが出てこようとは想像しておらず、嬉しいハプニングという感じでちょっと盛り上がり(すみません、書いていて赤面してしまいます)、箱を開けてもらいました。僕の予定では、そのペンダントを彼女の首にかけてあげる、それがこの夜の「決めどころ」だったのです。そのはずでした。が…。
 箱から出てきたのは、ハート型の「ブツ」だけ。
 そう、僕はペンダントを買ったつもりが、ペンダントトップ(だけ!)を購入していたのです(笑)。その瞬間はもう、凍りつきましたよ(笑)、本当に。せっかく直前までいろいろ小芝居してここまで来たっていうのに、リアルな「オチ」がついちゃったなんて!?
 で、それを見た彼女がどうしたかというと、突然笑い出したのです。それはもう面白そうに。「やってくれたわね!あなたらしい!」と言いながら(笑)。あんまり笑うので、そのうち僕も笑い出してしまいました。上に書いたように、そこはちょっとムードがある場所で、他にもカップルがけっこういました。みんなそれぞれの世界にひたっているところで、バカ笑いしている2人はさぞや迷惑だったことでしょう(笑)。
 あれから20年近くたち、今では4歳児とイヌも加えて毎日大騒ぎしていますが、このときの事件(?)を思い出すたびに、うちの2人って変わらないなあと思います。あのとき笑ってくれたおかげで、いや、笑えるような2人だったおかげで、僕たちは今日まで来られたのかもしれません。
 今夜はクリスマス・イヴ。これをお読みのみなさん、みなさんがどこにいて何をしていようと、みんな楽しく幸せでありますように。