小ネタ 久しぶりのバンド練習

 今日は仕事のあと、久しぶり、本当に久しぶりにバンドの練習がありました。スタジオ借りて音を出すということなら一昨年まで時々やっていたんですが、今日集まったのは僕には特別なメンバーでした。今日スタジオに来たのは、僕が社会人になって最初に組んだバンドのメンバーだったのです。今から20年近く前、たまたま所属に全パートがいたという理由で始めたバンド、最初の数年は一生懸命練習し、ライヴなどもやっていたんですが、配転や結婚、昇進などでバラバラになり、最近は年賀状やメールで消息を知り合う程度になっていました。ずっと忙しかったメンバーのひとりが、少し時間が取れるようになってきたということで連絡し合い、今日の練習になったのです。さすがに全員は来られませんでしたが、ギター2人、ドラム、ベース(これが僕)が揃いました。加えて一時期ボーカルをしてくれていた女性や、いつもバンドと一緒に遊んでいた仲間も来てくれたので、スタジオの中は一挙に時間が戻ったような雰囲気に。
 でも雰囲気はともかく、みんな年齢を重ね、会話も昔とは違いますね(笑)。バンドなんかやっていたくらいですから、以前も何かにつけて集まって遊んだりしていて、当時は殆どが独身だったのに、今はみんな家庭があって、休憩時間には子どもの写真を見せ合ったり、みんなそれなりの立場にいるので、そのへんの苦労話がちょこっと出たり(笑)。そして以前はみんな「俺が俺が」という感じになることもあったのに、今日の練習ではみんなお互いの音や表情を感じながら、少しでも「みんなで楽しめるよう」やっていました。典型的なオヤジバンドですよね。若い現役バンドのみなさんすみません。でもこういうのも楽しいんですよ。僕は本当にヘタクソなんで足を引っ張ってばかりでしたが、それでも楽しかったです。
 ちなみに演奏したのは「Proud Mary」「Jumpin’ Jack Flash」「Something」(これはちょっとダメだったかな?)、「Sympathy For The Devil」あたり。実にオヤジな選曲ですね。これはつまり、かつてのレパートリーです。もう昔ほどできないですが、アンプから音が出るだけでも嬉しいと(笑)。一番疎遠だった人とは、本当に10年ぶりかもしれない再会でしたが、それぞれの消息を聞き合い、それぞれの境遇を認め合い祝福し合うというのは、僕くらいの年齢になると非常にリアルであり、また、かけがえのないことだと感じられます。最もロック的でない(?)状況かもしれませんが、架け橋になっているのはまさしくロックです。これもまた不思議な縁(えにし)ですね。今日の練習は前半グダグダでしたが、後半なんとなく持ち直し(もちろん主観でですよ)、終盤はノリノリでした。「また近いうちに!」と誓い合い、それぞれ帰途につきました。みんな家庭や仕事で忙しいけれど、またやりたいなあ。そのときまで、みんな元気でがんばろう!