しょうもない小ネタ モーグル会場に響くニルヴァーナ

 始まりましたね、バンクーバー冬季五輪。開会式はブライアン・アダムスとかサラ・マクラクランが登場しましたね。カナダなんだからニール・ヤングとかジョニ・ミッチェルとか登場したら面白かったんですが、ちょっと違う方向なんでしょうね。個人的にはラッシュが出てきてあのテクニカルな演奏を(豪華なステージで)聴かせてくれたら最高だったんですが。ラッシュなら頼めば出てくれたような気がするんですが、そういうのも違うのかなあ?過去にはヨーコやガブリエルやロビー・ロバートソンなんてすごい人達が出た実績があるんですから、あり得ないことではないですよね。まあ、心から強く望んでいるわけではないですが(笑)。毎回書いていますが、もっと選手を主役にした演出をしてほしいと、こちらは真剣に思います。
 で、現在のところ日本勢はメダル0個。僕はメダルの数など全然気にしないので選手にはベストを尽くしてほしいとだけ思っていますが、モーグル女子、惜しかったですね。転倒してしまった里谷選手も残念ですし、上村選手も、あと一歩及ばず4位。正直悔しいです。上村選手の滑りがだめだったとはとても思えなかったんですが、それ以上をいく選手がいたということでしょうか。今シーズンはいい成績だった彼女を、世界中の強豪選手は研究していたんでしょうね。「メダル数は気にしない」と書いた傍からナニですが、彼女には表彰台に立ってもらいたかったというのが率直な気持ちです。
 それで、突然話しが音楽に変わりますが(笑)、モーグルって競技のときに音楽流しますよね。あれ、みんなロック系ヒップホップ系なんで、僕のような人間は楽しいです。「Beat It」とかサヴァイヴァーとか以外は曲名まではわからないんですが、基本的にストリートカルチャー的なセンスというところが興味深いです。で、お気づきの方も多いと思いますが、上村選手の競技のときの音楽はニルヴァーナの「Smells like Teen Spirit」でした。最初に耳にしたとき「こんな曲で気持ちが盛り上がるのか?」と思っちゃいましたよ。「ハロー、ハロー、どれくらいひどい?」ですからね。でも予選も決勝も素晴らしい内容だったので「歌詞は関係ないか」と少しホッと(?)していました。そして競技のすべてが終わり、結果が出て…。
 もちろんスポーツのBGMが競技内容に影響するなんてトンデモ話するつもりはありません。本質的には選曲と結果との因果関係などないです(相関関係すらありません)。ニルヴァーナの曲だって単なる「暗い曲」ではありません。それはよくわかっています。でもでも、ふと思ってしまいます。「違う曲だったらどうなっていたか?」(笑)。いやいやいや、変な話しですみません。上村選手にもニルヴァーナにも他意はないんですが、ちょっと不思議な組み合わせだったもので、音楽ファンとしてちょっと気になったと…(笑)。もしかしてあの音楽は選手自身が選んでいるんでしょうか?上村選手、ニルヴァーナのファンだとか?あり得なくはないですよね?そうだとしたらちょっと嬉しいです。
 一緒にテレビを見ていた4歳の娘から「あいこちゃん、負けちゃったの?」と尋ねられた妻がこう答えていました「メダルはもらえなかったけど、いっぱいいるなかで4番目だよ。すごいことでしょ。負けたんじゃないんだよ」。僕も妻に同意します。競技後のインタビューも胸に迫るものでした。上村選手も、里谷選手、村田選手、伊藤選手も、みんなお疲れ様でした。心から健闘を称えます。五輪の話題ではいつも書いていますが、メダルや記録とは関係なく、ベストを尽くせるようがんばってください。

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