続報！アビイ・ロード・スタジオ売却見合わせ！

　先日報道があり僕もこのブログで話題にした「アビイ・ロード売却」ですが、どうやら見合わせられたようです。KENNYさんのブログで知ったんですが、もうニュースにもなっていました。反響の大きさにEMIがビックリして撤回したそうです。なにしろポール・マッカートニーまで救済に乗り出したということでしたから、いかに大きなニュースかわかります。
　本当、よかったよかった。もしもこの話がそのまま進んで誰かが買ったとしてもまさか更地になって住宅に、なんてことにはならなかったでしょうが、それでも売られなかった＝スタジオとして存続しそうだ、ということは嬉しいです。僕はビートルズ・ファンなのでもちろんですが、このスタジオは歴史が長く、クラシックの名演奏家が多く録音を残している場所でもあります。僕が持っているSP復刻のクラシックCDでも、コルトーやカザルスといった大家がここで録音しています。文字通り「録音芸術の聖地」といえるでしょう。
　この「売却」のニュースを聞いた直後は、ブログに書いたように「大英博物館が買い取って別館に」「ナショナル・トラストが買って史跡に」などと考えていたんですが、やっぱりスタジオとして稼働した方が100倍いいですよね。今や録音はPC上ででも可能なものになり、コンテンツの流通まで含めて大革命期のただ中ですが（そして僕は、そうした動き事態は基本的に肯定的に捉えていますが）、アビイ・ロード・スタジオのようなスタンダードなスタジオには、そこにしか見いだせない価値や役割があると思います。これからも末永く、そうしたものを発揮して欲しいと思います。

Abbey Road: Tribute to the Beatles