小ネタ 「けいおん!!」でウィンドミル奏法が!

 数日前のネタですが。
 大評判のアニメーション「けいおん!!」の第2期が始まりましたね。僕はその存在は知っていた程度で、試しに読んでみたコミックがそれほど気持ちに入ってこなかったのでアニメの方も特にチェックしていなかったんですが、前評判の高い再開だったことと、友人のひとりが熱心にプッシュするので、とりあえず第1回を録画して観てみました。
 感想としては、「まあまあ面白い」でした。新学期が始まり、新歓の季節で部員募集をする主人公達の群像劇は、ムードとしては非常にのどかで、のんびり楽しめるものでした。特筆すべきは校舎や風景などのディテールが丁寧なこと。主人公の弾くギター(ギブソンレスポール・スタンダードですぜ)もその立体感まで再現されていて、これが放送第1回のみでなく毎回続くとしたらすごいことです。薦めてくれた友人の話しでは第1期もこういうクオリティだったとのことで(僕は未確認)、そうだとしたら大したものです。もしかして僕、今さらのこと書いてるかな?なにしろアニメ、マメにチェックとかしないし。詳しい方、ファンの方、無知と思われたかも知れませんがご容赦ください。
 ところで、今回の本題はここからです。直接ストーリーとは関係ないんですが、番組の冒頭、まだ誰もいない部室で主人公が一人でギターを弾くシーンがあります。シーン全体としてもなにか予感めいたものを感じさせるいいものでしたが、その最後で、なんとこの子(唯ちゃんという子です)がウィンドミル奏法をするのです。それも何回も何回も、他の登場人物が部室に入ってくるまで、没入して。
 もうね、このシーンだけで僕は満足です(笑)。なにもいうことありません。そう、あの偉大なピート・タウンゼントの風車奏法!唯ちゃん、実に決まっていました。
 見た目が派手でロック的なのでプロアマ問わずこれをやるギタリストはけっこう見かけますが、けっこう難しい奏法なのでほとんどの人は弦の近くでは腕を回す早さを調整しています。失敗したら下手すると大ケガですからね。僕が知る限りちゃんとこれで「演奏」ができるのはピートだけです。1月のスーパーボウルのハーフタイムショーでも見事に決めてくれていました。そんなリスクの大きい奏法をちゃんとできるなんて、唯ちゃんすごい(笑)。確かストーリーが始まったときはギターも持っていなかった唯ちゃんですが(すみません、コミックしか読んでいないんで、アニメも同じ設定か知らないんです。ご容赦くださいね)もうこんなに上達していたんですね。ウィンドミル奏法に入る前の演奏も実にしっかりしたリズムギタリストぶりだし、すごいです。ウィンドミルに関しては、もしかしてピートに次いで世界第2位の腕前かも知れません(笑)。
 上に書いた友人(美術関連の専門家)に言わせると「けいおん!!」のキャラクターの動きは解剖学的にもリアルで、原作コミックにはない「立体感」「造形のディテール」などがアニメ独特の魅力となっているとのことでした(製作している京都アニメーションの作品にはそういうものが多いそうです)。なんだかすごい世界を垣間見てしまいましたよ(笑)。とりあえずウィンドミル奏法に敬意を表して来週も観ることにします。唯ちゃん、ウィンドミルはいいけれど、ピートみたいにギター壊さないでね(笑)。

 追記:「けいおん!!」第2期の冒頭シーン、Youtubeを貼り付けようとしたらエラーになってしまいました。URLをここに記しておきますので、ご覧になってみてください。http://www.youtube.com/watch?v=MX1ssP3JpBE