見ているだけで幸せ

 一夜明けたらパラグアイがいなくなり、アルゼンチンもいなくなったW杯。日本に勝ったパラグアイを応援していたので残念ですが、もっと残念なのが「もうマラドーナを見られない」ということです。今大会のマラドーナ監督の自由な振る舞いはまさに「天衣無縫」、いや、ちょっと形容が違うかな?でもなんだか、確かにあるはずのプレッシャーやしがらみを全く感じさせないあの言動、見ているだけで幸せになれるものでした。彼の言動の面白さに比べたら誤審もハンドも取るに足りないように感じます。カメラもずっとマラドーナ撮ってたし(笑)。もっと見ていたかったなディエゴ。次のW杯でもまたぜひ登場してほしいものです。
 某SNSである友人が「元気が出る曲」という題の日記を書いていました。どんな曲を聴くと元気が出ますか?という問いかけもあったので僕も書き込みました。僕が選んだのはズバリ「Pinball Wizard」。でもザ・フーのバージョンではなく、あの映画「Tommy」でエルトン・ジョンが大足履いて歌っていたアレです。聴いていると興奮するんですよね。映像も実にギラギラしたものですが(フーのメンバー全員映っていて最高!)、演奏と歌だけでも十分すぎるくらいグリッターです。このバージョンを聴きながらだと、どんなに疲れていても歩く速度が速くなりキビキビ動けます。なので僕の通勤用iPodにはこの曲が常駐しています。ちょっとくたびれたときにはこの曲(笑)。カンフルみたいなものですね。
 ところで上記友人はロックに詳しくないので、日記にコメントをつける際、YouTubeの映像リンクを貼り付けました。そのものずばり映画「Tommy」のものです。で、それを検索しているときにふと、別の動画が気づきました。見てみたらこれがなかなか楽しい。映像のテロップによると「ザ・フーウッドストックで『トミー』を演奏したことを記念して、40年後の同日、サンフランシスコでフラッシュ・モブでトリビュートのパフォーマンスをした」ときの模様らしく、明るい野外で突然始まるダンスが見られます。
 これが実に楽しそう。参加者のダンスもなかなか上手で振り付けも凝っている。中間部の「I don’t Know」のかけあいは大勢の声が聞こえるので、もしかしたら周りで見ていた人達が臨時に「参加」したのかも知れません。時々映る「ガイコツ柄」のシャツを着ていた女の子、絶対ジョンのファンですよね。
 フラッシュ・モブでこういうものができて、それが説明なしに成立していしまうというところからも、アメリカでのザ・フーの浸透ぶりがわかりますね。そりゃスーパーボウルも呼ぶはずです。そしてこのダンスと、それをしている人達の楽しそうな表情を見ていると、こっちまで楽しくなってしまいます。ザ・フーのオリジナルバージョン、エルトンのバージョンとは違う意味で、気持ちが高まってくるそしてファンの愛情が伝わってくるいい映像だと思います。偶然発見したものですが、僕には嬉しい映像でした。
 それにしても「踊れる」ってすごいですよね。肉体だけで表現が成立するんですから。僕も踊れたらなあ。でもダメですね。もともと運動神経ないし。ドレミの前で「ほら、マイケルだよ」と言って主観的ムーンウォークやったら「ぜんぜんちがーう!」と言って大笑いされたほどですから(笑)。踊れる人も歌える人も演奏出来る人も、みんなすごい!みんな最高!そう思えるような「幸せになれる」映像でした。
こっちは映画「Tommy」から、エルトンのバージョン

こちらがフラッシュ・モブによるトリビュート・パフォーマンス

ところでこのパフォーマンスでの演奏って誰のものなんでしょう?僕は持っていないものでした。パフォーマンス終了後少しだけ「I'm Free」のイントロが流れますから、あのブロードウェイミュージカル(日本にも来た)「Tommy」でしょうかね?カッコイイ演奏です。