小ネタ 暑い夜に熱い音楽

 もう書くまいと思うんですが、やっぱり今日も暑かった。僕の仕事場は冷房があるし、今日はほぼ1日その職場内にいたので、本当は暑くないはずんですが、でもやっぱり暑かった(笑)。行き帰りも汗びっしょりだし、休憩で外に出ると数分で汗びっしょりだし、お客様もみなさん「暑いですねえ」という言葉が口をついて出てくるという感じ。そのせいかいつもなら昼過ぎの一時が一番忙しいのに、今日は夕方4時過ぎからが忙しかったです。みんな暑い盛りに外出なんてしたくないよね。
 暑いときに聴く音楽。これはまあ、夏にはレゲエが売れるとかビーチボーイズの旬だとか、いろいろありますが、僕はふだん暑いとプログレ聴いています。最近だとマイク・オールドフィールド。初期作品のデラックスエディションがリリースされたので、そのへんをよく聴いています。が、「暑くてプログレ」は今まで何回も話題にしたので今日はこのくらい。
 さっきから部屋にブルースを流しています。今はマディ・ウォーターズのニューポートでの実況録音盤(1960年くらいのもの)。
 先入観のなせる業か、こうした「どブルース」は、実に蒸し暑い空気にピッタリとフィットしてくれます。行ったことはないですが、映画や小説、ロックものの書籍などで垣間見る「ブルースの現場」の熱気。それはアメリカ深南部の気候でもあり、酒場のステージでもあり、狭いスタジオでの録音風景でもあります。想像の域をでないものですが、そこには人いきれ、汗、夜も冷めない熱気と湿気などを感じます。マディのあの、ねばつくようなボーカルとギター、そしてねっとりと地を這うようなリズム。
 こうして聴いていると、なんだか自分がブルースの現場に立ち会っているような錯覚に陥り、この蒸し暑さも楽しいものになるのではないかと…。ならないかな?でも少なくとも、こうして聴いている間は、ふだんよりもブルースを間近に感じられます。涼しげな音楽もいいですが、こうした「熱い音楽」を聴きながら過ごす「暑い夜」も、なかなかいいものです。

At Newport 1960

At Newport 1960