一言つぶやき、ガーシュインて偉大だ
ついさっき、BS-2で映画音楽の特番をやっていました。ミュージカル映画の特集コーナーがあったり、ジャズのレパートリーとして定着した曲のコーナーがあったり、八千草薫主演の「蝶々夫人」の一場面が流れたりとなかなか楽しいプログラムでしたが、その番組を観ながらふと「すごいなあ、ガーシュイン」と思いました。
正確に憶えていないんですが、確か「I Got Rhythm」「’s Wonderful」が歌われ、ゲストのトークで「巴里のアメリカ人」の話題が出ました。取り上げられた曲数がものすごく多いわけではないですが(こういう番組だったら、例えばマンシーニなんて何曲も出ますからね)、なんというか、印象に残ったのです。つい最近、あのブライアン・ウィルソンのガーシュインのカヴァー集を買ったんですが、その内容の良さもあって印象に残ったのかもしれません。
今日本で一番聴かれているガーシュインといえば言わずと知れた「のだめのアレ」ですし、世界中の名だたる指揮者が彼の「管弦楽曲」を演奏していますが、作曲家としての彼の真骨頂はティン・パン・アレーの典型をなす、小粋な名曲群だと思っています。ブライアン・ウィルソンの新譜を聴いていて、その曲想がビーチ・ボーイズ的アレンジに驚くほどぴったりハマッたものがあって驚いたんですが、ある意味でガーシュインとブライアンは一脈通じるものがあるのかも知れないですね。時代も違い、場所も離れているのに(大陸の東と西の端だよ)そこに相通じるものを感じます。
上に「ティン・パン・アレーの典型」と書きましたが、それはイコール「20世紀アメリカの大衆音楽の典型であり理想」と言えるかも知れません。そうした脈絡の上に、ブライアン・ウィルソンの音楽は位置づけられるのかも知れません(あるいは、両者とも同じものから音楽的影響を受けているのかも。推測するにアフリカ起源南部経由のアメリカ音楽ではなく、たぶんヨーロッパ起源のものではないかな。「ポーギーとベス」もありますが、僕はガーシュインにあまりアフリカ系音楽からの影響を感じないのです)。ブライアンのアルバムのことは近いうちにちゃんと聴きこんでからブログでも取り上げてみたいと思っています。今夜はガーシュインはすごい!という一言ネタということで。
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