今年も1年ありがとうございました

 大晦日です。今年2010年も残すところあと1日です。今日は午後から妻の実家に行き、帰宅は2日です。
 このブログを始めてすでに6年余。頻繁に更新するようになってからも5年半が経過しました。今年はなんとなく更新を怠ってしまったような気がして、それがちょっと心残りです。
 実は今年、少し思うところあって、プライベートでは現役のアーチストをよく聴いていたんです。アークティック・モンキーズアーケイド・ファイア、カイト、ザ・ヴュー、20-20s。以前から好きだったウィーザー、コールドプレイ、ヨンシー、マーズ・ヴォルタ、それに50セントやカニエ、エミネムM.I.A.あたり(余談ですがマーズ・ヴォルタってプログレですよね。絶対そう思います。ちなみにカニエ・ウエストの新曲にはキング・クリムゾンの「21世紀」がサンプリングされています。ものすごくカッコイイ!さすがカニエ、わかってらっしゃる)。個人的にはロスト・オーシャンというバンドが気に入りました。これまた余談ですが、このバンドのアルバム「Could This Be Love?」に収録されている「Good Morning」は、コンパクトな佳曲ですが、ビートルズファンは聴くと「おや!?」と思うでしょう。その意味でも気に入っています(笑)。
 今年はビートルズの配信開始という、ファンにはエポックメイキングなニュースがありました。通信インフラが整い、ハイレゾに代表される高音質なコンテンツがパッケージを経由せずに入手、鑑賞できる時代がやってきて、PCオーディオという言葉も浸透してきました。このあたりの動きはとても大きく、僕個人が認識していない課題なども多いかと思いますが、基本的に僕は肯定的に捉えています。音楽業界は不況話ばかりがクローズアップされていますが、僕は一人の聴き手としての危機感はあまりありません。そういう大きな流れの中に登場してくる若い才能を、できればちゃんと愛したい。そう思っていろいろ聴いてみました。
 個々の好き嫌いはあれど、どれもちゃんと自分たちの音楽を奏でようと奮闘しています。なんのことはない、それは僕がもっと若かったころと変わりません。ビートルズザ・フーも生涯の友。クイーンもゼップもパープルももちろん。イエス、クリムゾンなどのプログレだって大好き。60年代〜70年代の偉人たちを愛する気持ちはそのままに、今輝いているバンドも好きになれます。僕が「大人のロック」的立場が好きではないのは、その根底にある「ロックの名作は過去にしか存在しない」という前提を嫌っているからかも知れません。僕は我が子を愛しています。我が子が、その友達が作ることになる世界が愛せないわけありません。今年はそういうことを思いながら過ごしました。ブログで話題にしなかったのには、まだ聴き始めたばかりで「ちゃんと言葉にできなかった」という理由からです(絶対言い訳じゃありませんよ念のためwww)。なんとか来年には形にしたいな。いいバンド、いい曲が多いんですよ。とりあえずここではレイ・ラモンターニュは素晴らしいとだけ書いておきます。サードアルバム、国内盤出してほしいなあ。
 なーんていいながら、実は今ずっと、これを書きながら42型テレビでは「Help!」をやっています(笑)。DVDだけど、きれい!そして大きい(笑)!音もいいし(一昨日までの自分ちとの比較です)。もう最高!コレも大好きだし、アレも大好き。状況論なんて関係なし。音楽は祝祭です。その聴き手もまた、そうでありたいです。
今年1年ありがとうございました。これをお読みのみなさまに素敵な年越しが、素敵な新年が訪れますように。ではまた来年よろしくお願いいたします。