小ネタ「総天然色ウルトラQ」は予想以上だった

 今日やっと観ることができました。「総天然色ウルトラQ」の映像。
 噂はずっと以前本当に何年も前に聞き、そのまま忘れ去っていたんですが、完成していたんですね。すでにDVD、BDボックスの発売も告知されています。で、遅ればせながら今日、「特撮ニュータイプ」7月号付録のDVDでサンプル映像と解説を観てみたと。
 いや、これは想像以上でした。正直に書いてしまうと、「モノクロ作品をカラーに」なんて言われても全然ピンと来なかったんですが、この映像は魅力的でした。本誌の解説マンガで唐沢なをき先生も描いているように、ただやみくもに着色したものではなく、「昔カラーで撮影した」という感じの控えめ(色褪せた?)な感じが場面全体に重みと時代を匂わせています。描かれている時代の風物や脚本(セリフ)などを考慮すると、単純に奇麗なカラーリングするのではなく、こうした配色をしたことは大正解ではないかと思います。
 雑誌の記事を読むと、実際にはいったんカラー着色したものを全体の構成やストーリー、演出に基づいてやり直したりもしたそうで、苦労が偲ばれます。この番組のファンはきっとみんな一家言持っているでしょうから(苦笑)全員を満足させることはできないでしょうが、こういう感じのカラーリングなら、僕はオーライです。つい先日まではほとんど全く関心がなかったのに、サンプル観たとたんに「欲しい」モードに入ってしまい、これはこれで困ったな(笑)。いっそまったく魅力のないクオリティならお財布にも優しかったのに(笑)。そういえば今回のプロジェクト「カラー版」ではなく「総天然色」と銘打っているんですが、これは言い得て妙ですね。まさしく「総天然色」という趣きの仕上がりです。ああ、欲しいなあ、ああ、悩ましい(笑)。
 追記:ところで今回サンプル画像を観ていて改めて感じたのは「ウルトラQ」の特撮のレベルの高さ。ゴメスが地上に現れるシーンやガラモンがダムを壊すシーンなど、典型的なヌイグルミ特撮なんですが、しっかり作り込んでいて、観ていてワクワクしちゃいました(これは世代的な思い入れもあるのかな?)。
 そしてもうひとつ、サンプル画像のなかに東京駅(丸の内方面)を俯瞰するシーンがありました。これは予想以上に驚きかつ興奮しました。そうした「40数年前の実在の風景」に色がつくというのも、すごく惹かれます。

『総天然色ウルトラQ』Blu-ray BOX I

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『総天然色ウルトラQ』 Blu-ray BOX ?(最終巻)

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