「わが青春のベイ・シティ・ローラーズ」

 今、NHK-FMで「わが青春のベイ・シティ・ローラーズ」という特番をやっています。タイトルどおり、BCRを特集したものです。僕は以前このブログにも書いたとおり、BCRが洋楽初体験(初めて買った洋楽のレコード)で、それ以来のファン(離れていた時期も長いですが)なので、数日前に知人から情報をもらったときは嬉しくて、思わず番組サイトからリクエストまでしてしまいました。実は今我が家にはちゃんと使用できるラジオがないので、スマホにラジオアプリを入れて聴けるようにして、それを部屋に流しています。
 そんな環境なのでまるで昔のトランジスタ・ラジオのような音だし、断片的な視聴ですが、メインパーソナリティの山本さゆりさん(チャッピー!)のお声も「あのころ」と変わらず、楽しめています。聴いていてつくづく思ったんですが、当時(70年代の中盤ごろ)のBCRの人気の凄まじさ。当時のレコード会社の担当ディレクターの方のお話では、その人気ぶりやファンの熱狂ぶりがリアルにわかりますが、本当に凄かったということが伝わってきます。
 そしてなにより印象深いのがファンのメッセージ。チャッピーさんが読み上げるメッセージのひとつひとつが熱い!BCRの日本でのピークは大体僕の中学時代と重なります。洋楽を聴き始めるのはその年代が多いので、読まれるメッセージの主も僕と同年輩の方が多いんですが、当時の熱狂ぶりや彼らの音楽の素晴らしさを熱心に語るその言葉ひとつひとつが、まさしく「青春の輝き」に思えます。いや、冗談ではなく。なかにはBCRを愛する気持ちからエジンバラに行ったという方、レスリーのコンサートを観るためにイギリス(アイルランドだったかな)に滞在中で番組は聴けませんがリクエストをしますという方までいらっしゃって、その愛情の「本物ぶり」に、聴いている僕も感動してしまいました。僕もリクエストを送るときメッセージを書いたんですが、頭でっかちな僕の文章など読まれる余地などまったくないほど、みなさんの思いは強く深いです。本当に日本にとってあのころのBCR現象というのは、洋楽の歴史における「何回目かの黒船」だったんですね。僕もそれに乗っていたわけですが、今更のように驚きました。
 ちなみに僕がリクエストしたのは「Dedication」(青春に捧げるメロディ)。ちゃんと「イアンのボーカル」って付け加えました(笑)。この曲は1976年、初来日直前にリリースされたアルバムのタイトルナンバー。チャッピーさんのお話ではこのアルバムの収録曲はほぼすべて、今回の番組でリクエストが来たということでしたから、やっぱり日本のファンには思い入れが強いんでしょうね。僕もこのアルバムは大好きだし思い入れもあります。なんだかこういう「ある時代を共有した」という感覚も素敵でいいです。ちょっと曇りがちだった文化の日ですが、こんな夜に懐かしく楽しい気持ちもいいものです。

青春に捧げるメロディー

青春に捧げるメロディー