小ネタ 「渋松対談」でビックリ(笑)!

 先日購入した「四重人格」ボックス、ピートのデモを中心に聴いています。本当はそのこと少し書こうと思ったんですが、ピート自身による解説の内容がなかなか充実していて、そっちも読みこみをしてからちゃんと書こうと思っています。ちょこっとだけ書きますと、本編のリマスターはよかったです。クリアーになっただけではなく、個々の音のバランスがとれているので、単に高音低音を強めにしたという感じではなく、適度な「間合い」を感じるものになっています(逆に、ベースの音などは引き締まった分従来盤での迫力がなくなってしまったと思う方もおられるかも知れません)。ディスク3、4ですが、相変わらずピートのデモは完成度が高いです。映画のサントラで発表された曲のデモも収録されているのが特徴ですね。分厚いブックレットにも情報が満載で、ピートがこのボックスに懸けた思いが伝わっています。というわけで、続きは次回(笑)。
 今日は非常に間抜けな小ネタ(いつもかなw)。
 先日出た「渋松対談 赤盤・青盤」。楽しみにしていたもので2冊同時に買いました。今のような掛け合い漫才形式になってからどのくらいになるのかなあ、30年くらいかなあ(笑)?僕は楽しく読みました。それにしてもゼップネタが多い。ザ・フーの来日時のことも話題になっていたのが個人的に嬉しかったです。
 で、内容はともかく、僕にはこの本で驚愕の事実を知りました。
 現物をお読みになった方はもうご存知でしょうが、この対談、実は「創作対談」だったというのです!実際には渋松のどちらかが書いていたとのこと。まえがきで渋谷陽一さん、あとがきで松村雄策さんがそれぞれカミングアウトしていて、それぞれの対談の末尾に「S」「M」という具合に、どちらが書いたのかわかるようにもなっています。
 もうね、これは僕、素でビックリでした。自慢じゃないですが僕の渋松初体験は1978年の初夏。もう30年以上です。通販のみだった最初のものも含めて単行本も全部持っています。そんな僕ですが、「架空対談」だったなんて初耳です。渋谷さんがまえがきで、このことを知ったロッキング・オンに入社した新入社員が例外なく非常に驚くと書かれていましたが、そりゃそうでしょう。もしかして本当はみんな知っていた?どこかにヒントがあった?僕は本当に知らなかったです。
 でもなんだか、種明かしされてから読むと、確かにそれぞれの持ち味が感じられて楽しいです。僕は単純にだまされていたわけですが、それはそれとしてこの対談の「ユルい面白さ」は真実のものでもあります。というわけで、きっと来月号のロッキング・オンでもこの連載は健在でしょう。僕も喜んで読むと思いますが…、どんな顔して読めばいいんでしょうね(笑)?「Strawberry Fields Forever」の「継ぎ接ぎ」部分を一度確認してしまうと「次からは二度と以前のようには聞こえない」と、あのマイク・ルーイソンの本で読んだことがありますが、そんな気分になるのかしら(笑)?

渋松対談 赤盤

渋松対談 赤盤

渋松対談 青盤

渋松対談 青盤