サマソニ決定で、グリーン・デイ予習開始

 行きます、ついに。サマーソニック2012。
 以前「1人で行くのが恥ずかしくてフェスに行くのに躊躇してしまう」なんて書いた記憶がありますが、結局行くことにしました、1人で。本当をいうと観たいアーチストはフジの方に多いんですが(ストーン・ローゼズもレディへもフジなんですよね。それにアット・ザ・ドライブインも出るんですよね。ああ、観たい)さすがに40代後半単独行動のオヤジに苗場は遠かった(笑)。フェス初参加だし、ここは幕張で我慢(失礼!)しましょう。サマソニグリーン・デイカーディガンズなど、観たいアーチストが出るし。
 個人的にはシガー・ロスが出てくれるというのが最高に嬉しいです。大好きなんですよ、このバンド。それから、たくさん出る「未知のバンド、アーチスト」にも興味津々です。最近はなかなかコンサートも行けないし、4月からは子どもも小学生になってなおさら夜の時間帯は家を空けにくくなってしまうので、こうした機会にたくさんのバンドのナマの舞台を体験したいです。でもそうすると早い時間帯から会場に居続けることになるので、ヘッドライナーあたりで体力消耗して観られないなんてことがないようにいろいろ備えておかなきゃ(笑)。
 で、今日は土曜日。妻子がお昼寝中に僕だけ起きて「予習」しました。グリーン・デイの「Awesome As F××k」(最強ライヴ!)のDVDの方。ファンの方はご存知でしょう。このDVDは2010年、さいたまスーパーアリーナでのコンサートを収録したものです。これがもう本当に最高。彼らの音楽の基本はもちろんパンクで、その意味では観る前からなんとなく予想がつき、それは実際に観ても裏切られるものではありませんが、なにしろ演奏や歌、そして観客も含めた熱気がすごい。彼らだってもう「若さ」「新鮮さ」「初期衝動」が売りの時代はとっくに過ぎていて、最近のアルバムなどはどれも非常に凝った作品になっていましたが、こうしてコンサートの模様を観ていると、そうしたスタジオ作品(というか、彼らの音楽自体)の成熟を上手に生演奏に換装して、不自然さを感じさせずにコンサート用に仕上げています。そしてなによりノリがいい。基本的に全力疾走。時折入るスローテンポの曲も実にいいタイミング(「21 Guns」なんて本当に感動的)。楽器演奏もボーカルもしっかりとした実力で、それが非常にシリアスな歌詞にいっそうの説得力を持たせています。実際素晴らしいライヴ映像で、通しで観ると本当に高揚します。
 「American Idiot」「21st Century Breakdown」と密度の濃い作品を連続して造り上げ、そしてライヴもこれだけ充実しているというと、僕はなんとなく1970年代のザ・フーもこんなだったのではないかと連想しました。いや逆ですね、今のグリーン・デイは70年代のザ・フーに匹敵するくらい凄い、そういう言い方の方が正しいかも知れません。実をいうとこのコンサートでは「My Generation」も演奏しているんですよ。ちゃんとフルコーラス。これも実にかっこいい。「21st Century Breakdown」(アルバムタイトルではなく曲の方)にも「My generation」という言葉が登場します。さすがザ・フーは「grandfather of punk」だとも言えますし、グリーン・デイもまた、ロックの一番ロックらしい部分を受け継ぎ、今に生きているとも言えると思います。本当に素晴らしい映像作品で、これが日本でのコンサートだと思うと、同じ国の国民として誇らしいし嬉しくなってしまいます。埼玉なのにビリーがずっと「トーキョー!」って絶叫しているのはさておき(笑)。
 フェスだからフルサイズのセットではないでしょうが、それでも間近でこんな素晴らしいコンサートが観られると思うと楽しみです。さて、あとは体力増強か。明日からウォーキング再開しようかな(笑)。

最強ライヴ!(CD+DVD)

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