プログレ大勝利(笑)!

 一夜明けて、ロンドン・オリンピックが始まりましたね。ちょっと波乱含みのような日本勢ですが、まあまだ序盤、落ち着いてがんばってもらいたいです。
 で、また開会式ネタですみません(笑)。最後の最後でポール・マッカートニーも登場して、盛り上がりましたね。事前情報で「Hey Jude」を演奏するということは知っていたので、そこに驚きはなかったですが、ちゃんと声も出ていたし、会場は大合唱だったし、ファンとしては嬉しかったです。ところで今回、過去最大規模といっていいほどの「ロック(ポップス)フィーチャー」度の高さを誇った開会式でしたが、そのなかでふと思ったことを。
 予想以上に多かったですね、プログレ。いや、本当に。前回の日記に書いたマイク・オールドフィールド登場はなぜかあまり話題になっていないようですが、本国イギリスで絶大な評価と知名度を誇ると同時に、本当に稀にしかステージに立たない彼が出たことが五輪のプレステージの高さを物語っていますし、逆にマイクは、五輪の開会式に「ぜひ出演して」と請われるほどの人なんだということでもあると思います。
 そして、それ以外のものを列挙すると、「オープニング映像に登場した空飛ぶ豚」「ビッグベン登場シーンにピンク・フロイドの「Time」の時計音が流れる」「ポール登場直前の花火シーンに、「狂気」の「Eclipse」が流れる」など。なにげにフロイド率高かった。そういえばあの「炎のランナー」はヴァンゲリスの曲で、これも広義のプログレだ(笑)。少しこじつけると、ブレイクの「Jerusalem」はELPが演奏してイギリス以外の国でも有名になった曲だし、クィーンやボウイも、ギリでプログレといえるかも(笑)。まさに「プログレ大勝利」といえるかも知れません。
 これがアメリカだったらブルースやジャズははずせなかったと思いますが、さすが英国、トラディショナルなテイストと、プログレも含めた「陰影の深い」文化は堂々の主役でした。なんだかんだいっても、僕はこういうのが好きなんですよ。それがこうした形で観ること、聴くことができて最高でした。やはりプログレは偉大だった。それにしても、今も信じられません、マイクの出演。よくぞ実現してくれた!という気分です。これでこの夏を乗り越えられそうです。

 え、パンクもニューウェイブもそれなりにあっただろう?特にピストルズは「God Save The Queen」以外に「Pretty Vacant」が大々的にフィーチャーされてたろうって?クィーンやボウイはプログレじゃないだろうって?最高の演奏を聴かせてくれたアークティック・モンキーズプログレと関係ない?そもそもプログレってジャンル分け、イギリスでも有効なのって?ああ、ソレはソレ、コレはコレですよ、細かいこと言いっこなし(笑)。