Eテレ「シャキーン!」の「からだかなでる」はスゴい!

 NHKEテレでやっている子供番組が侮りがたいというか、とても素晴らしいというのはもう周知のことですが、そのなかで僕が大好きな「シャキーン!」。番組内で定期的に発表される曲がとても魅力的なものばかりですが、今オンエアされている曲はかなりのものです。タイトルは「からだかなでる」。
 この曲、楽器も歌声も歌詞もありません。呼吸の音、飲み物を飲む音、頬を叩く音、お腹が鳴る音、口笛、いびき、鼓動などが複雑に織り上げられ、全体でひとつの音楽になっています。もちろん子どものための作品なのでとても親しみやすいスタイル、映像になっていますが(最後にクシャミする女の子がとてもかわいいです)、聴けばわかる、非常に質の高いプロダクションワーク。僕は最初に聴いた時本当にビックリしちゃいました(画面を観ながら僕はライヒやらフロイドの「アランのサイケデリックブレックファースト」やらゴドレイ&クレームやら、そんなものばかり連想していました)。こんなにすごいものを実現しちゃうなんて、さすが「シャキーン!」。
 「からだかなでる」の作者は番組の音楽をメインで担当しているサキタハヂメさん。これまでもずっと素晴らしい曲を聴かせてくれていましたが、この曲はまた一段水準を上げたように思えます。
 この番組、昨年までのパーソナリティだった小島あやめちゃんがものすごく歌が上手でいつも感心していましたが、昨年4月以後パーソナリティを務めているあゆちゃん、ナオトくんの2人もあやめちゃんに並ぶくらい上手で、こちらも感心してしまいます。ユニークな内容で楽しみに観ているこの番組ですが、音楽という意味でも目が、いやいや耳が離せないです。

シャキーン! ザ・コンプリートソングス [DVD]

シャキーン! ザ・コンプリートソングス [DVD]

 このDVDに「からだかなでる」は未収録ですが、収録されている曲どれもがいい曲ばかりです。「シャキーンズのテーマ」は思いっきりビートルズなイントロで、映像にパロジャケも登場します。「かんじてごらん」(2つバージョンあり)は映像も音楽もサイケデリックなもので、かつての「ハッチポッチステーション」以上のこだわりぶりです。我が家ではこのDVD、主に僕が観ていてヘビロテです(笑)。
 もうひとつ余談。今日(平成25年4月17日)の放送で、ナオト(実年齢は小学低学年くらいの男の子)がドラムを叩いていました。アテブリではなくリアルで。とても上手でビックリ!