祝ポール来日!祈サプライズ!

 ついに!決まりましたねポール・マッカートニーの来日。少し前から情報は来ていましたが、やっと公式に発表されました。昨晩から今朝にかけてはテレビでも報道されていました。号外まで出たの、すごいや!?過去こんなに盛り上がった来日ってあったかしら?11年ぶりとはいえ、この盛り上がりはファンとしては嬉しいです。いや、まだチケットは確保できたわけではないんですけれど(苦笑)。
 ところで、今回のツアーのセットリストも、若干のサプライズありながら基本的には「ビートルズを中心にした代表曲網羅」になっています。もちろん聴きたくない曲があるわけではないしサービス精神満点の素晴らしい選曲だとは思うんですが(それに今回はウィングス時代の曲が増えたし)、なんというか、もう少しヒネってほしいなあ。おわかりいただけるでしょうか?ポールにはまだまだ名曲がたくさんあるので、どうしてもそう思ってしまいます。最近はウィングスの曲も復活してくれて嬉しいですが、もう一歩お願いしたい!と。
 僕がぜひ演奏してほしい曲に「Stranglehold」「Move Over Busker」があります。どちらも「Press To Play」に収録されているナンバー。このアルバムは発売当時あまり売れなかったせいか評価が低いですが、僕はけっこう好きなアルバムです(曲により出来にばらつきがあるとは思いますが)。上記2曲はどちらもポップでありながらも腰のあるロックナンバーで、ステージ映えする佳曲だと思うんですが。
 そして「No Value」と「Not Such A Badboy」。これはあの「Give My Regard To Broad Street」から。ビートルズ再録ものがメインのアルバムに収録の新曲でしたが、どちらも素晴らしいロックンロールです。確かこのアルバム発表の前あたりにポールがステージに復帰するという噂が立ったことがあり(結局は噂止まりでしたが)このアルバムに参加しているデイヴ・エドモンズやクリス・スペディングなどがバンドメンバーではないかと言われていました。僕はその噂を聞いて「もし実現したら最高のロックンロールが聴ける!」と興奮した記憶がありますが、それくらいノリも腰も申し分ない、そしてカッコイイ名曲だと思っています。音域的にも今のポールにとって無理なさそうだし、熱心なファンにはとても嬉しいサプライズになりそう。
 「Loveliest Thing」あの忘れられない1990年のソロ初来日の直前に出た「Flowers In The Dirtスペシャルパッケージ」収録されていたバラード。目立たないけれどものすごい名曲で、ポールのファンならきっと全員が「いい!」と思ってもらえるようなものです。こういう派手でなない曲こそポールの才能の巨大さがよくわかります。ぜひ生で聴きたいなあ。
 「Treat Her Gently〜Lonely Old People」アルバム「Venus And Mars」で「Listen To What The Man Said」に続いて始まる(ポールお得意の)メドレーナンバー。実際は「Listen〜」のエンディングから切れ目なしで始まるので、合計3曲のメドレーのようです。歌詞も「恋は素敵だ」(これは「Listen〜」)「彼女に優しくしてね」と続き、最後には並んで座る2人の老人が描かれています(前2曲に登場する恋人同士と同じ主人公でしょうか?)。まったく同じ歌詞が2回ずつ交互に歌われるのも印象的で、夢のようにも回想のようにも受け取れ、聴く人によって様々な情景が浮かぶような、胸を締め付けるような名曲です(あっという間に終わる曲なのに)。今回のツアーでは「Listen〜」を演奏しているので、アルバムどおりの3曲メドレーでぜひ実現してほしいです。これを生で聴けたら僕、泣く自信があります。
 他にも聴きたい曲はたくさんあります。今ざっと思い出せるだけでも(時系列無視で)「I’ve Had Enough」「So Glad To See You Here」「Winter Rose/Love Awake」「San Ferry Ann」「Cosmically Conscious」「Daytime Nighttime Suffering」「Beautiful Night」「Anyway」「Through Our Love」「Only Mama Knows」「Little Willow」「English Tea」「Take It Away」「Ballroom Dancing」「Wanderlust」「Little Lamb Dragonfly」「Getting Closer」そしてもちろん「Silly Love Songs」も。まだまだたくさんありそうです。「Yesterday」も「Get Back」も「Let It Be」も「Live And Let Die」も大好きだし聴きたい。どんな選曲でもきっと感動はするでしょう。でもでも、ポールの魅力は「誰でも知っている曲」ばかりではありません。叶わぬ望みではありますが、「これを演ってくれるのか!?」というサプライズを期待しつつ、11月を待ちましょう。
 まだチケット確保できるか不明なんですけどね(笑)。

ゲット・バック [Blu-ray]

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これはあの90年来日時のツアー記録映画。本当に思い出深いものです。