「世界ふしぎ発見!」の真央ちゃん!

 更新を怠っているあいだ、エディ・リーダーのライヴに行ったりサマソニ参戦決定したり「四重人格」がまた1枚増えたり(ブルーレイ・オーディオ)それなり音楽的にいろいろあったこの1ヶ月ですが、今日はちょこっと。
 今夜の「世界ふしぎ発見!」はあの浅田真央ちゃんがミステリーハンターとして登場し、フィギュアスケートの歴史と真央ちゃんが使用した音楽を絡める内容でした。とてもよかった。真央ちゃんが出ているから僕のような人間が楽しくないわけがないんですが、番組としてもちゃんとまとまっていてよかったです。近代フィギュアスケートの歴史がウィーン発祥であること、スロバキアの天然リンク(20世紀前半まで実際に夏場の練習場として使用されていたとのこと!)など、真央ちゃんがホステスをつとめる回に相応しい内容でした。
 僕にとっては音楽が大々的にフィーチャーされていたのも嬉しいポイント。フリーで使用していた「愛の夢」の原曲(歌曲)など珍しい演奏も聴けました(お母様をなくされたのはこの曲を使用していたシーズンのころではなかったかしら、曲を聴きながら涙を流していたのは、思い出すことがあったのかも知れません)。意外であり発見だったのは真央ちゃんの声。ナレーションも真央ちゃん自身だったのですが、これが聞き取りやすい発音、抑揚、声色でビックリ。なんだかもう、天が何物も与えちゃったんだね真央ちゃんには(笑)。どれかひとつ僕にもくれないかなあ(笑)。
 個人的なことですが、僕は新婚旅行でウイーンに一週間ほど滞在していたので、行ったことのある場所が何箇所も紹介されたのも嬉しかったです。また行きたくなっちゃいますね。
 番組の最後に短いインタビューがありましたが、そのときの会話も印象的でした。こういう「旅」はいかがでしたか?というスタッフの問いに「旅はほとんどしたことがなかった(ので楽しかった)」と答えていた真央ちゃん。10年近くの間、選手として世界中を巡っていた彼女の答えとしては奇妙に感じますが、これは実感なんでしょう。世界的な選手にとっての彼女には、僕達が考えるような旅行はなかったのではないかな。生涯を旅に明け暮れたモーツァルトについて「点から点の移動だった」と書かれたのは砂川しげひさ氏でしたが(「モーツァルトの旅とベートーヴェンの散歩」これは名文です。機会があったらぜひ読んでみてください)真央ちゃんにとっても競技のための目的地への物理的移動にすぎないものだったのかも知れません。
 今年のシーズンは休養で、現在は大学に通っているという真央ちゃんには、僕達のような、ごくごく普通の生活を送れることが楽しみなのかも知れません。インタビューの最後に「またこういう旅に行きましょう」という言葉に笑顔を見せていた真央ちゃん、昨年までの重荷をいったん全部下ろして、今をおもいっきり楽しんで欲しいなあ、そんなふうに思える場面でした。録画もしたし、しばらく一家でヘビロテ決定です。
 追記:スロバキアの天然リンク、スケート靴を履いて氷の上に乗った真央ちゃんが(製氷されておらず全体が傾斜なので)転びそうになっていたのが可笑しかったです。全然気取ったりしないんですね、真央ちゃん。あの「浅田真央」が氷の上で滑りそうになっているなんて、ちょっと萌えシーン(笑)。