レスリー・マッコーエンライヴ 渋谷 4月2日

 4月2日、レスリー・マッコーエン(ベイ・シティ・ローラーズ)のライヴ、行って参りました。会場はDUO MUSIC EXCHANGE。一昨年にも来日していたし、今回はチケットの販売が少し特殊だったので動員がどうなるかと思っていたんですが、会場に着いたらフルハウスでした(嬉)。
 バンドは前回と同じメンバー。レスリーも前回同様調子が良さそう。そしてライヴも前回と同じく盛り上がりました。「前回と同じ」を強調すると、なんだか「定番曲で長年のファンが(お約束的に)盛り上がる」という光景をご想像されると思います。そういう部分ももちろんありました(ベテランのアーチストのコンサートにはつきものですね)。でも僕がこの日のことで特筆したいのは、一昨年との違い(?)、ちょっと変な表現ですが「現役感」が増していたということです。
 実際のレパートリーは一昨年とさほど違うものではなかったんですが、演奏の張りや曲順、MCなどが「感動的な再会の一夜」というものではなく、「素晴らしいライヴ・エンターテイメント」という趣だったのです。僕はそういうことは期待していなかったので、意外な驚き&喜びでした。音量も全体的に大きく、前回のパワーポップ的テイストから一歩進んで「ポップなロック」というものになっていました。BCRの(特に初期の)レパートリーはギターブギー色の強いものが多いですが、ラウドに演奏されるそれらの曲は、ノリノリであると同時にゴリッとした感触が心地よく、音楽性は違いますがどこかTレックスを連想させるような感じでした。
 そしてもちろんレスリーの歌声。変わらないなあ。気持よく聴ける、あの歌声。今回はバラード的楽曲控えめ、突っ走るような感覚でシビレさせてくれました(「Don’t Let The Music Die」を聴けなかったのはちょっとさびしかったですが、それは些細なこと)。
 こういう「違い」を目の当たりにするのは、ファンとしてはとても嬉しいものでした。いつ観ても定番曲を順序よく演奏するのではなく、(MCも含めて)毎回少しずつテイストやスタイルを変える「懐の深さ」。これこそプロですね。こうだからこそ、「次も観たい」と思えるようなものでした。本当に楽しかった。また来てくださいね、レスリー。次もきっと観に行きます!

Heart Control

Heart Control

 追記:客席を埋めた「お姉様」たち、今回もすごかったです。お手製(?)のタータンギアに身を包み、これまたお手製(?)のウチワやプラカードを振っての大声援。ファンイベントのときにも驚いた情熱、これもまた「前回と同様」でした。