ポールの誕生日、リンゴのニューアルバム

 今日6月18日は我らがサー・ポール・マッカートニー73歳の誕生日です。なんというか、もう慶祝としか言いようがないですね。 先々月に観たあの素晴らしいコンサートで、僕は改めてポールの才能の巨大さ、エンタテイナーとしての業績の巨大さに圧倒されました。ポールの誕生日は毎年「おめでとうございます愛してます」と思っているわけですが、今年は格別です。
 少し前に松村雄策さんの「ビートルズは眠らない」を再読していたら、映画「ゲット・バック」についての文章があって、そこにリチャード・レスター監督が「(1989〜1990年のツアーについて)ポールの最後のツアー」というようなことを語っていたとして、「もう1回くらいなんとか」と書かれていたんですが、それから25年、数えれば全5回、日本に来てくれたわけです。現在の年齢や昨年の体調不良などから、なんとなく「最後かな」というような気もしないでもないですが、いや、あのポールのこと、また必ず元気に来てくれると、今は信じています。
 で、話題はもうひとりのビートル、我らがリンゴ・スターに移ります。ニューアルバム「Postcard From Paradise」。よかったです!いっつも書いていますが、ここ数年、いやここ10数年のリンゴはツアーも順調だしアルバムも定期的に出しているし、それがまたどれも充実した内容だしで、真面目に「リンゴの全盛期は今!」と思えますが、今度のアルバムもすごいです。
 前作、前々作が内容はいいけれどもうひとつキャッチーさに関して物足りない部分があったんですが、今回はポップさもぐっと増してリンゴらしい楽しさも戻ってきています。1曲めが恒例になったリヴァプールもので、その名も「Rory And The Hurricanes」なんですからタマらない。一昨年日本にも来てくれたオール・スター・バンドの面々ももちろん参加。共作もしています。「Bamboula」ではヴァン・ダイク・パークスが共作者クレジットされています。彼も最近はリンゴのアルバムに頻繁に参加していて嬉しいですね。 もちろん一番の魅力はリンゴのドラムと歌です。ちなみに僕が入手したのはメイド・インEU、「Back To Black」ステッカーが貼付されたアナログ盤で、MP3のダウンロードができました。iPodではそちらを、部屋ではアナログを聴くという、「今どき」リスニングですね(笑)。
 これまたいつも書いていますが、リンゴのアルバムはその内容にも関わらずあまり話題にならないまま市場から消えてしまい、数年たったら廃盤屋でプレミア付きで売られているなんてことも多いんですが、それではもったいない。みんなで聴いて楽しめる、そんな作品です。聴いて損なし、僕が保証します。
 ポールといいリンゴといい、僕達が大好きな2人が、あの年齢でそれぞれ大活躍してくれているのは、後に続く僕達のような人間にとっては本当に心強いものです。これからもずっとこうして、ポールやリンゴの素晴らしい活躍を楽しみ賞賛していきたいです。

NEW-ジャパン・ツアー・エディション(DVD付)

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POSTCARDS FROM PARADIS

POSTCARDS FROM PARADIS