情けない小ネタ リッケンの弦交換(笑)

 今日は朝だけ職場に行き、ちょこっとだけ立ち会い仕事をして昼前に帰宅、午後は妻子が外出して(あるキャラクターショーを観に行った)いっとき家にひとりになったので、久しぶりにギターの弦の交換をしました。
 交換したのはリッケンバッカー325JLといういわゆる「ジョン・レノン・モデル」、今から20年近く前に購入したものです。お恥ずかしい話しですが、このギターは自分の結婚式の2次会で弾いて以来一度も弦を取り替えないまま今日まで死蔵されていたものです。1年半ほど前から再びギター熱が甦ったのを機にまた少しずつ弾いていたんですが(「I Can’t Explain」のイントロとかねww)、さすがにリアルに錆びついた弦では弾き心地もよくないし、いくらなんでも楽器が可愛そうだと思い、たまたまぽっかり空いた自分だけの時間でやってみました。
 で、結局弦の交換はできたんですが、これがちょっと大変でした(笑)。もちろん弦の交換くらいやったことありましたよ、ストラトとかレスポールとかフォークギターとかでは。これまたお恥ずかしい話しですが、リッケンバッカーの弦を交換するのは生まれて初めてだったんです。ペグを弛めるのは簡単ですが、ブリッジの形状が「ふつうのエレキ」とちょっと違う。まあこれは「くぐらせればいい」と判断できたんですが、今度は弦がテールピースから外せない。これもあれこれ試行錯誤して、「テールピースを横にスライドさせてはずす」ということが判明しました。僕の325はテールピースがトレモロユニットを兼ねているんですが、アームのついている部分だけ横にずらしていくと、着脱できるのです。
 これお読みでリッケンバッカーもしくはエレキギターの構造に詳しい方、今嗤ってるでしょ。僕もまさかこんなに手こずるとは思いませんでしたよ。でも本当にまったく知らなかったんですよ。一応リッケンバッカーの資料本とかは持っていて、そこに書いてあったような気もするんですが、えー、いつものことですがどこにあるんだかわからない(笑)。しょうがないからひとつひとつ試してみながら少しずつ進んでいく感じ。「夏休みの宿題」みたいな、まさに「大人の夏休み」(笑)。ついでにいうとダダリオの弦も1本ずつ小袋に入ってるんじゃなくて6本全部ごそっと入っていたんで最初ビックリでした(色で区別するのね)。しかも弦を全部外してみたらブリッジも取れちゃった(笑)。このブリッジって弦のテンションで固定させて乗っかっているだけなんだね。「ゴトッ」って音がして床に落ちたときは本当に驚きましたよ。ここまででもうヘトヘトでした。
 でもそこまで来たらあとは楽でした。ここまでの段階でいろいろヘマをやらかしたのが蓄積になって(笑)、後半は「ここはこうすればいい」というのがなんとなくわかって、そのとおり作業したら、ちゃんとできました(まあ、前半の作業の逆回しだから出来ない方がおかしいですけどね)。
 それにしても新鮮でした。上述のように、今回は手間取りましたがギターの弦交換自体は(いうまでもないですが)初めてではなく、今まで特に困ったことなどありませんでした。改めてリッケンバッカーの構造の特殊さを知りました。6弦でこれじゃあ、12弦なんてかなわない。12弦の交換は非常に大変だとリッケン関係の本で読んだ記憶はあるんですが、なんだか本当のようですね。リッケンバッカーがお好きな方はみなさんそうでしょうが、僕も12弦に興味があります。でも、止めといた方がいいですね僕は(笑)。もともとヘタクソで、弦交換なんて基本メンテもこれだけ大騒ぎなんですから(笑)。
 でも、負け惜しみではないですが今回やってみて、自分のギターに今まで以上に愛着が湧いてきました。10年以上ケースに入れっぱなしだったギターですが(ショートスケールで弾きにくいしさ)、アンプを通して音を出してみたら当然ですが「リッケンバッカーの音」がします。やっぱりいいよね。やっぱり楽器は弾いてこそ、自分でメンテしてこそです。非常に拙い経験でしたが、少しでも自分の楽器と対話できたのなら嬉しいです。さあ、これからもがんばろう。差し当たって「I Can’t Explain」のワンコーラス目だ(笑)!

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