耳から離れない「呪いの曲」(笑)

 今日仕事から帰って来てテレビをつけたら、懐かしやオリヴィア・ニュートン・ジョンが映っていました。プロモーション来日だそうで、もう60歳を超えているというのにとても美しく、目の保養させてもらいました。ところで僕が観たテレビでは「あの名曲を熱唱」と2回も煽っておいて2回とも「Physical」だったというのはどうよ?僕はてっきり「Take Me Home Country Road」だと思ったんだけどなあ?世間的には違うのかなあ?うーん、いや、記者会見とかでは「Physical」の方が受けるでしょうけれど。
 そういえばこの人、「The Long And Winding Road」とかジョージの「If Not For You」とかカヴァーしているんですよね。僕は数年前に買ったベスト盤しか持っていないので前者は今聴けないんですが、後者は収録されていて、オリジナルのテイストを残しながらもより爽やかな出来映えで、これはこれで好感の持てます(中学のときの記憶が確かなら、前者はさほどの出来ではなかったのでなおさらそう感じます)。
 ところでここで質問です。みなさんには「特に好きでもないのに、記憶から離れない・ちょっとでも聴いてしまうと頭の中を満たしてしまい消すことができない」という曲はありますでしょうか?僕にはあります。そのうち1曲がシャーリー・バッシーの「Goldfinger」です。これについては説明不要ですね。非常に印象深いというか、はっきりいうとクセの強い曲・アレンジ・そして歌唱すべて揃って「頭から離れない」迷曲です。
 そしてそういう曲が、僕にはまだあるのです。それがオリヴィアの「Jolene」です。アップテンポで憂いを含んだメロディをオリヴィアが歌い上げています。曲自体は特に変なところがあるわけではないですし、カントリー寄りのアレンジもおかしいところはありません(ちなみにこの曲のオリジナルはドリー・パートン)。
 ところがこれが、僕には「一度耳にすると離れなくなってしまう」呪いの曲(?)なのです。特に冒頭のリフレインで「ジョリーン、ジョリーン、ジョリン、ジョーリーーーン!」とメロディがせり上がっていくところ、ここを聴くとなんというか、背筋がゾクゾクしてきます。思えばこの曲は僕が中学1年のころさかんにラジオで流れていて(シングルだったんでしょうね)、洋楽系の番組を聴くと必ず聴いてしまい、そのたびにゾクゾクしていました(笑)。どうかすると街なかでも耳にするときがあり、人知れずゾクゾクしていました(笑)。なにがどうしてそうなるのかさっぱりわからないんですが、どうしてもそうなる。じゃあ嫌いな曲なのかというと別にそういうこともない。どうにも不思議な曲です。
 考えてみるに、当時は僕もロックやポップスに対する知識に乏しく免疫もなかった、そこに明るく楽しいだけではないマイナー調で歌い上げるものだったので印象に残った、加えて僕は恐がりなので(笑)、その印象が「背筋ゾクゾク」という形をとったということなのかも知れません。上にオリジナルはドリー・パートンと書きましたが、僕はオリジナルも聴いたことがあります。それから80年代にはストリベリー・スイッチブレイドというユニットもカヴァーしていて、それも聴いたことがあります。そのどちらも普通に聴いていられるのに、なぜかオリヴィアのものだけが背筋ゾクゾク。うーん、なぜなんでしょう?オリヴィアの歌声に、それほどのオリジナリティがあるということなんでしょうか?
 この「Jolene」、僕の持っているベストにも収録されています。なんですが、よほどのことがない限り聴くことはありません。理由は上記のとおり。もったいないけれどどうしようもないです。久しぶりにオリヴィアのお姿を拝見して、最初に思い出すのが「聴けない曲」なんですから因果なものです(笑)。我ながら間抜けですが。さて、せっかくだから今夜挑戦してみようかな、「Jolene」。でも耳について離れなくなって眠れなくなったらどうしよう(苦笑)?

オリビア・ニュートン・ジョン~40周年記念コレクション(DVD付)

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 追記:実は僕にはもう1曲、本当に「一度でも聴いたら大変なことになってしまう曲」があります。これは冗談抜きで、本当に聴いたら最後、その夜は眠れなくなってしまいます。とにかく一晩頭から離れないのです。特別不気味・奇妙というわけでもないのに(ちなみに、かなりメジャーなアメリカ人アーチストの曲です)。それについては、もう絶対にここには書けません。タイトルなんて書いたら、頭のなかでプレイバックされちゃいます(笑)。なのでその曲については、永遠に秘密です(笑)。